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和田春樹という人

 投稿者:長瀬隆  投稿日:2004年 2月22日(日)04時57分30秒
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   和田春樹が北朝鮮問題につき展開している論が、非論理きわまるものであることは、本欄ではつとに正しく指摘されております。対するに、中野徹三・藤井一行編著の『拉致・国家。人権』はきわめて論理的であり、この問題を学問的に高度な段階に押上げました。
 しかしながら和田はロシア学者としての顔ももっており、このほうが本業なのです。したがって彼を朝鮮学者としては認めない萩原遼さんは、彼に「ロシア学者に戻れ」と忠告をあえてしたりしております。だが彼はロシア学者としても大きな欠陥をもつ人物です。
 藤井さんのトロッキー研究はそれを照らし出しておりますが、私もまた昨年5月刊行の『日露領土紛争の根源』(草思社)において、この問題の側面での和田を批判しました。藤井さんからもご高評をいただいているものでして、ご一読を乞うしだいです。
 それにしても、和田の多年にわたる量的には多産な仕事の意味するものは何でしょうか。そのうちに一貫するものとして、小児的な非論理性が見出されます。彼は人生の初発の段階で錯誤をおかしながら、それを指摘されることなく、矯正の機会をえないまま「大学者」となった人物ではないでしょうか。その意味では、一個の気の毒な精神病者と私にはみえるのです。
 

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